はじめに
Slackに決まったことが、Notionにもあり、GitHubのIssueにも断片がある——探す時間が会議より長い週がありました。非同期で働くほど、「最新の正本はどこか」が曖昧になる。ツールを減らす前に、情報の居所を1つに寄せるルールだけ先に決めたら、かなり楽になりました。
チャットとドキュメントの役割
自分のチームで決めた切り分けは次のとおりです。
| 場所 | 置くもの | 置かないもの |
|---|---|---|
| チャット | 質問、相談、短い通知 | 決定事項の最終版 |
| ドキュメント | 仕様、決定ログ、手順 | 議論の途中経過 |
| Issue / タスク | 作業単位、期限、担当 | 長文の背景説明 |
チャットは速さ、ドキュメントは正本、Issueは実行——混ぜるとどこも古くなります。
「ひとつの居所」ルール
プロジェクトごとに、決まったことを書くページを1つ決めます。名前は「Decision Log」「Specs Home」など何でもよい。ルールは3つだけ。
- 決定したら24時間以内にそのページへ1行追記
- リンクは必ずそのページから張る(逆リンク地獄を防ぐ)
- 古くなったら削除ではなく「置換日」を書く
2週間続けると、「あの件どうなった?」の大半がチャット検索ではなく、1ページのスクロールで終わります。
導入でつまずいた点
- 既存ドキュメントの整理に時間を取られすぎた → 最初は新規決定だけ新ルール、過去分は触らないと決めた
- 正本が1つでも、誰も更新しない → 決定のたびに「ログ更新」をチェックリストに入れた
- Notionが正本なのにPDFで共有 → PDFは配布用、編集は常にWebを正と明言
おわりに
非同期の敵は、ツールの数より正本の不在です。明日から試すなら、進行中の案件で「決定ログ1ページ」を作り、今週の決定を1件だけ移してください。会議を減らす前に、探さなくていい状態を先に作る方が、自分には効きました。



